オープンソース・ソフト Drupal を使った Web サイトの構築・サポート・研修

Buytaert.net が Drupal 8 に

以下、緑色のテキストは訳注。 元記事(英語)のページはこちら
 

最近、このブログサイトを Drupal 7 から Drupal 8 にアップグレードした。読者のなかには、それに気づいた人もいることだろう。どうして(アップグレードするのに)こんなに長くかかったのか、不思議に思う人もいるかもしれない。本当のところ、僕は自分のサイトをいじるのは大好きなのだが、それにあまり時間をかけることに対して正当な理由が見つからないのだ。

僕はほとんどの作業を通勤中、電車の狭い座席に押し込まれ、車両がガタガタいっているなかで行った。そして、感謝祭の週末にやっと、サイトをライブにプッシュした。オーブンで七面鳥の焼ける匂いがしてくるなかでコンピューター上の Drupal 移行ツールが動いているのを見るほどすばらしいことはない。感謝祭のゆったりとした雰囲気と、机までグラスを持ってきたワインのおかげで、それはいっそう楽しいものになった。

僕のブログ(サイト)は、できてから 10 年を超えるが、特に複雑なものではない。およそ 1,250 本のブログ記事と 8,000 枚の写真がある。サイト上の写真はすべて、僕の Album モジュールによって管理されている。これは僕が 10 年くらい前に最初のバージョンを書いた Drupal カスタム モジュールだ。その始めのときから Drupal の各メジャー バージョンへアップグレードしてきた。Drupal 5 から 7 まで、そして今回、Drupal 8 に対応した。

僕の小さな Web サイトをアップグレードするのは比較的シンプルだった。僕のカスタム モジュール Album をポーティングし、Twig を使うようにテーマを移行し、データと設定(コンフィギュレーション)を移す、といったところだ。僕は Drupal 8 に入ったたくさんのパッチをレビュー、コミットしたが、自分で実際にゼロの状態から Drupal 8 のモジュール、テーマ、移行を試みるのは、これが初めてだった。

Drupal 7 から Drupal 8 への切り替えでは、Drupal サイトをアップグレードするステップのひとつひとつが大きく変わった。たとえば、モジュールの作り方にしても、オブジェクト指向のプログラミング パラダイム、新しいルーティング システムなどが導入されているので全く違う。Drupal 8 のモジュールを書くのは Drupal 7 よりもずっと快適だ。コードもうまく管理され、再利用しやすく、よりよくテストされるようになっている。テーマも Twig を利用してすっかり再考案された。Twig を使ったテーマ作成は Drupal 7 の PHPTemplate よりもずっと楽しいと感じた。テーマを作成するプロセスの改良内容にもとても満足している。こういったことをすべて話したうえで言うのだが、ここで、テーマ作成を手伝ってくれたプレストン ソー(Preston So)に大きな謝意を表明しなくてはならない。というのも、僕は今回、自分がやっぱり、デザイナーでも CSS のエキスパートでもないことを痛感させられたからだ。

全体として、自分のサイトを移行するのは楽しい体験だった。また、自分が Drupal 8 を使っているということにワクワクしている。Drupal 8 には本当にパワーがたっぷり詰まっている。Drupal 8 の開発を「方程式」の反対側(Drupal 開発者の側ではなくサイト構築者の側)から体験した今、僕たちの決定は正しかったと、僕の確信はいっそう強まった。改良する余地は常にあるものだが、Drupal 8 は Drupal にとって大きな飛躍だ。